~それいけチキンテック(AIを活用した高度な養鶏管理システム)~
それいけシステムコンサルティング株式会社は、世界の食糧問題の解決と鶏の生産を効 率的に行うための「AI を活用した高度な養鶏管理システム」【商品名:それいけチキンテッ ク】の機能の一つである鶏の体重推定機能に加え、堺化学工業株式会社の AI を活用した画 像解析システム*の技術を活用し鶏の増体により効果のある飼料の最適化を目的に研究を開 始しました。
商品名:*DeepCle(ディープクル)
【研究の背景】
世界では、宗教に関係なく食される鶏の生産が盛になっており、世界でも日本でも一番食されている家畜が鶏です。しかしながら、昨年より鶏の飼料価格が急激に上昇しており、さらに、ここにきて円安やウクライナの戦争の影響もあり、鶏の飼料が急激に値上がりしています。鶏の飼料を削減するために、鶏が効率よく飼料を摂取し、より鶏の増体に効果を与えるためには、飼料の大きさと柔らかさがカギとなります。
弊社のSDGs達成への想いもあり、飼料の大きさの最適化を実現するために研究を開始しました。
【狙い~新規性~】
・飼料の最適化(大きさ、柔らかさ)が可能になることにより、飼料の使用量の削減が可能
・飼料の品質評価を数値で表すことができる
・飼料の配合調整の見える化ができることにより、鶏肉の風味の改善が容易になる
【エンドースメント】
すでに、実証実験の環境をご提供頂いている、“ありた株式会社”代表取締役池田憲正様より、今回の取組みにおいて、コメントを頂いており、以下にご紹介いたします。
飼料の粒度については、これまで飼料メーカーと協議しながら生産者の意見を参考に変更をしてまいりました。今回、コンピューター解析で飼料の粒度測定を行い、数字による正確な現状認識ができることが分かりました。これからは改善結果を数値で管理できるようになり、過去にさかのぼって記録を確認することができます。出荷する鶏の生産コストは半分以上が飼料代金なので、粒度が及ぼす生産成績の差異について検証することは、生産者の収入に直接影響する重要な研究課題です。飼料の消化吸収の向上とともに、消化管に与える刺激の面でも様々な治験が積み上がり、科学的な養鶏と生産者の収益に良い影響を与えることを期待しています。
また、肉用鶏の生産現場では、これまで生産者の経験と勘で養鶏が行われ、農家間の情報を共有することで、少しずつ生産方法の改善が行われてきました。“それいけチキンテック”を活用し、環境や鶏の行動が数値化され、結果としての増体も数字で紐づけができます。環境を制御した結果が即時に数字で評価できるようになり、生産方法の改善が飛躍的に進むと期待しています。また、人の判断や、労力が軽減され安定した養鶏ができることで、生産者の収入が増加することを合わせて期待しています。
本件の問合せ先メール:info1(アットマーク)soreike.jp